電子書籍(PDF & Dropbox Paper)/全107ページ 最近の気になるテクノロジーをコピペするだけで、もしくはそれくらいの気軽さで楽しめるチュートリアルコンテンツを配信している「コピペテック」の総集編その1。テーマは「micro:bit」です。 micro:bitは英国のBBC(英国放送協会)がこどもの情報教育のために開発したシングルボードコンピューターで、今は日本でも普通に買えるようになっています。価格も2,000円弱で驚くほど安いのですが、5 x 5個のLEDと2つのボタン、光や温度、動きを検知する各種センサーなど、小さく安い割に色々なことが「できそうな」気がする魅力的なデバイスです。 この本では、このmicro:bitを利用した切り口の異なる電子工作を3種類楽しむことができます。 ①「もぐらたたきゲーム」を作ってみよう ②Blenderで作るmicro:bitペーパークラフト ③micro:bitとAzure Face APIで作る「入室管理システム」 電子工作らしい楽しさが詰まった「もぐらたたき」から、Blenderで3Dモデルから作った展開図を利用したペーパークラフトで遊ぶロボットづくり、Microsoft AzureやSlackなどのクラウドサービスと連携した企業内システムっぽい「入室管理システム」など、micro:bitの面白さを堪能することが可能です。 本の通りにやればできる親切設計です。ぜひお試しください!
「もぐらたたきゲーム」を作ってみよう
micro:bitとピコピコハンマー、その他いくつかの電子部品や道具を使ってもぐらたたきっぽいゲームを作るのが目的です。 作るものは比較的単純で、micro:bitを利用した電子工作としてもありそうな内容ですが、100均や電子部品屋で作るためのパーツを集めたり、ピコピコハンマーで叩いた際にいい具合に反応させるために使うパーツや抵抗値を調整してみたりと、電子工作の楽しさが詰まっています。 micro:bitが持つLEDや各種端子、そしてボタンなど、センサーこそ利用してはいませんが、micro:bitが持つ豊富な機能を生かした内容になっています.
Blenderで作るmicro:bitペーパークラフト
micro:bitを利用して完成された「おもちゃ」を作ってみたいっていう欲求から誕生した、あんまり頭の良くないペーパークラフトロボット「コピペテックちゃん」を作るのがこの章の目的です。 micro:bitのプログラムよりもペーパークラフトを作る方が大変なこの章ですが、ペーパークラフトの展開図をオープンソースの3次元コンピュータグラフィックスソフトウェアである「Blender」を使って作りますので、Blenderにもちょっと触れることができます。 面倒な方には完成された展開図のデータも用意していますので、てっとり早くペーパークラフトをつくることも可能です。プレゼントや子供の自由研究にも向いているかもしれません。 もぐらたたきでは利用しなかったmicro:bitのセンサー(動きセンサー)を利用している章でもあります。
micro:bitとAzure Face APIで作る「入室管理システム」
1、2章とは打って変わって「入室管理システム」という企業内システム色の強いテーマに取り組んでいるのがこの章の特徴です。 他の章が比較的micro:bitに閉じた構成であるのに対して、この章のではmicro:bitのBluetoothを利用して通信させてみたり、Microsoft AzureのFace APIやSlackのような外部クラウドサービスとの連携を行なっていたりと、もう少し踏み込めばほんとに使えんじゃねーかと思える踏み込んだ内容になっています。